社会インフラ向けその他製品風力発電設備用雷電流計測装置

風車への落雷電流をタワー脚部で確実に計測することにより、お客様のメンテナンスの頻度および時期を明確化、雷被害再発防止対策にお役立ていただくことで風力発電設備の稼働率の向上をサポートします。
特長
受雷レベルの確認・雷被害の実態把握
雷電流の波高値やエネルギー(電荷量、比エネルギー)の大きさと設備損傷の規模の照合により、風車故障の早期原因究明および耐雷設計の妥当性把握ができます。
受雷時の自動停止の運用
受雷時に警報として接点信号を出力し、判定値を超えた場合、風車を自動停止させることができます。(上位制御システムとの連携が必要です)
落雷証明等への適用
タワー脚部の雷電流を計測し、風車への落雷を確実に捉え、GPS衛星を利用した高精度な時計により、正確な雷電発生時刻を記録します。記録したデータは、設備故障が発生した場合の原因が落雷であることの証明として、保険請求などにご活用いただけます。
設備保守・メンテナンスへの活用
ネットワーク接続機能(webサーバ、メール通知、Modbus/TCP)を標準で装備しております。風力発電設備のネットワークに接続していただくことで、遠隔から落雷データを確認・収集、落雷時にメール通知、上位システムと直接連携できます。
風力発電設備のネットワークに接続できない場合は、USBメモリにて落雷データを収集・確認できます。
受雷した回数やレベルと、設備の被害状況を照合し、雷ダメージによる各部品の寿命などを把握でき、交換部位の先行発注を行うなどの迅速な保守対応が可能となることで、さらなる風車の稼働率アップが期待できます。
計測システム構成図

仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
電流センサ | 外部積分型ロゴウスキーコイル |
計測データ | 電流波高値(正負),電荷量,比エネルギー,トリガ時刻 |
最大計測電流 | 100kA、200kA (計測可能電流値=最大計測電流×1.2) |
トリガレベル | 最大計測電流×1% |
周波数帯域(-3dB) | 0.1Hz~300kHz |
電流波高値計測精度 | 10kA以上:±10%以内 10kA未満:±1kA以内 精度周波数範囲:1Hz~100kHz |
電荷量演算範囲 | 0C~9999C |
電荷量演算精度 | 10C以上:±15%以内 10C未満:±2C以内 精度周波数範囲:1Hz~1kHz(10C以上) |
比エネルギー演算範囲 | 0.0MJ/Ω~99.9MJ/Ω |
計測時間 | 1s |
トリガ時間間隔 | 約1.5s(デットタイム:約0.5s) |
トリガ時刻精度 | ±1ms(GPS時計) |
最大記録数 | 1,000データ |
データ収集用記録媒体 | USBメモリ |
落雷発生接点出力 | 電流波高値(正負)の絶対値と電荷量の「or条件」もしくは「and条件」 (判定レベル可変) |
遠隔データ収集機能 | Webサーバ、Modbus/TCP(スレーブ) |
動作温度範囲 | -20℃~60℃ |
電源 | AC100V、AC230V |
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