社会インフラ向け変電設備および監視制御環境配慮型パームヤシ脂肪酸エステル変圧器
従来の鉱物油は、化石資源(原油)を原料にしており、環境負荷や枯渇などの問題として大きく注目されています。本変圧器においては、植物由来の油を原料とした生分解性の高いパームヤシ脂肪酸エステル油を使用した環境負荷に配慮した製品となっております。また、パームヤシ脂肪酸エステル油の粘性の低さ、水分吸収性の高さにより、従来の変圧器と比べ据え付け面積は同等以下、変圧器寿命の延伸が期待できます(従来と同等使用の場合)。
※電圧6.6kV~66/77kVクラスの変圧器に対応
特長
環境性能向上
JIS C2390 生分解性電気絶縁油( 第3部 植物由来エステル )に該当するパームヤシ脂肪酸エステルを適用しており植物由来であるため、カーボンニュートラル効果により、低炭素化に寄与します。
土壌汚染防止
万が一、地震などで漏油が発生しても微生物等の働きで生分解することにより、土壌地下水等の環境汚染を低減することが期待できます。
性能向上
従来の鉱物油に比べ、水分吸収性が高く低粘性であるため、水分侵入に対する絶縁破壊電圧低下抑制、巻線冷却促進、巻線絶縁紙の劣化抑制による変圧器寿命の延伸などの効果が期待できます。
※従来の使用と同等の場合
パームヤシ脂肪酸エステル(パステルNEO※)の環境性能
※: パステルNEOはライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社の登録商標です。